【2013/8/7毎日】京丹後の米軍レーダー配備 国への受け入れ条件で市長「確認できねば協力せず」

京丹後の米軍レーダー配備 国への受け入れ条件で市長「確認できねば協力せず」

 

8月7日 毎日新聞朝刊 丹後版

 

米軍「Xバンドレーダー」の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地(京丹後市丹後町)への配備計画問題で、中山泰市長は6日、市議会全員協議会で「(国に示した受け入れ条件が)確認できなければ協力表明はできない」と述べた。【塩田敏夫】

 

山田啓二知事と1日に会談し、事件事故への対応など国への10条件を提示。公務中の米軍関係者の犯罪の裁判権が日本にない日米地位協定の見直し検討も含まれている。

 

この日、市長は2月に防衛省から計画を示された経緯から説明。 「受け入れを前提に条件を確認している。考えをまとめる時期にきており、府の手続きをいただきながら最終的な手続きをしていきたい」と述べた。

 

議員からは5日の沖縄での米軍ヘリ墜落事故を例に、「市長は甘い。基地は米国そのもの。事故現場に警察も消防も入れない。事件が発生した場合、どうするのか。」と問う声が上がった。

 

条件日手も「十分な回答がない場合、拒否することがあり得るのか」とただされ、市長は「確認していただけると考えているが、確認できなければ協力表明はできない」と述べた。

 

予定地の区長らが「賛成しているわけではない。国防だから仕方ない」と発言したことに対して、市長は「地元の判断に委ねる問題ではなく、自治体として判断しなければならない」と述べた。さらに「住民の命を守るのが行政であり、市民の安全、安心に影響があれば体を張って反対する」と述べた。

 

「住民の話 聞くべきだ」丹後町3市議と意見交換

「建設を憂う宇川有志の会」が開く

 

レーダーの配備予定地の宇川地区の住民たちでつくる「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」は6日、京丹後市丹後町在住の池田恵一、芳賀裕治、吉岡和信の3市議との意見交換会を同町で開いた=写真。3市議とも市長に対し、「市民の安心・安全の確保」を前提に受け入れ要請をしている。

 

50人が参加。「市民の安心・安全が前提と言うなら、なぜ環境アセスメントをやらないのか」「防衛機密との理由でレーダーの出力も分からない中、海への影響を調査すると言っても何の意味があるのか」と次々に質問が出た。

 

市長への受け入れ要請書の中で、「いたずらに時間をかけることなく」との表現があることに対して、住民らから疑問の声が上がった。

 

住民の1人は「市議の仕事は住民の暮らしと命を守ることではないか。(予定地の)袖志の区長は来てもらいたくないと言っている。少なくとも地元の市議はその人たちの気持ちを聞き、最後まで寄り添うべきではないか。住民は大きな不安を持っている」と述べた。

 

また、女性たちは「国のトップ同士が決めたからということでそれでいいのか。住民の話を何も聞かずに決めてほしくない。宇川に住んでいる者の話を聞いてほしい。」「米軍には日本の警察が手を出せない。何も言えない。絶対反対の声の波をつくっていこう」と訴えた。【塩田敏夫】

京丹後市住民説明会 動画と書き起こし
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