2013年

8月

08日

【2013/8/8毎日】住民ら「汚点残す」 米軍レーダー 説明会で不安の声 京丹後市長「議論熟した」

住民ら「汚点残す」 米軍レーダー 説明会で不安の声 京丹後市長「議論熟した」
 
2013年8月8日(木)毎日新聞朝刊 京都 丹波・丹後版
 
米軍の「Xバンドレーダー」の航空自衛隊経ケ岬分屯基地(京丹後市丹後町)への配備計画問題で、中山泰市長は7日、予定地近くの市立宇川小で住民説明会を開いた=写真。日米地位協定の不備を指摘するなど、米軍基地ができることに不安を訴える声が参加した180人の住民から次々と上がった。「米軍基地ができたら大きな汚点を残す」との訴えが出た。
 
市長は今月2日、丹後町区長連絡協議会の席上、山田啓二知事との会談内容を説明したが、配備予定地の袖志、尾和区長から「直接、区民の声を聞いてほしい」との声が上がり、この日の説明会となった。
 
市長は冒頭、事件事故が発生した場合の責任ある対応など政府への受け入れのための10条件を説明し、「議論は熟し、考えをまとめる時期にきている。日本の国民の一員として国防も考えねばならない」と表明。「地元には大変な負担をかけるが、万全の対応と支援措置を取る」と理解を求めた。
 市長は米軍基地受け入れの前提として「市民の安全・安心の確保」を繰り返し強調したが、住民からは「治外法権の施設がすぐそこにできようとしている。軍事機密で情報は公開できないという中で、なぜ住民の安全・安心が確保できるというのか」と疑問の声が上がった。
 
5日の沖縄での米軍ヘリ墜落事故を例に、米軍関係者の公務中の犯罪の裁判権が日本にないことなど日米地位協定の不備を指摘する声も相次ぎ、「事故が起きても(日本の警察は)現場にも入れない。沖縄では知事が何十年も改善を求めながらできていない。安全・安心など絶対にない」との指摘が出た。
 
さらに、「交通事故でも米軍関係者が公務中であれば現場検証もできない時がある」との指摘が出た。「市長は地位協定の見直しを求めているが、協定の不備を認めながら走ろうとしており危険だ」との声が上がった。
 
これに対し、市長は「日米安保条約が大切だと考えている」と強調。「日本全体で分担し合うことが重要」と述
べた。そのうえで、「(受け入れのための10条件が)確認できなければ撤退のお願いをせざるを得ない」と強調した。
 
市民の間で米軍基地問題の周知ができていないとの指摘も相次ぎ、少なくとも旧6町単位で住民説明会を開催してほしいとの声が上がった。【塩田敏夫】
2013年8月8日毎日新聞
京丹後市住民説明会 動画と書き起こし
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